
実家の片付けの進め方:順番・捨て方・業者に頼むとき
最終確認 2026年9月18日
実家の片付けは、売る・貸す・解体するどの場合にも通る作業です。量が多いので、順番を決めてから始めます。
先に探すもの
- 遺言書:自筆の遺言書が見つかったら開封せず、家庭裁判所の検認を受けます(民法1004条)。法務局の保管制度を使った遺言書は検認が不要です。
- 通帳・カード・有価証券・保険証券:相続財産の把握に必要。
- 登記識別情報通知(権利証)・固定資産税の納税通知書:相続登記と売却に使います。
- 借金・保証の書類:相続放棄を判断する材料になります。
- 写真・手紙など、判断に迷うもの:まとめて別の箱に入れ、あとで決めます。
相続放棄を考えているとき 財産を処分すると相続を承認したとみなされ、放棄できなくなることがあります(民法921条)。家財の処分は、放棄するかどうかを決めてからにします。
仕分けの順番
- 貴重品・書類を確保する。
- 明らかなごみ(賞味期限切れの食品、壊れた物)を出す。
- 残す物を決める。人ごとに持ち帰る物を分ける。
- 売れる物(家具・家電・骨董)は買取や譲渡に回す。
- 残りを処分する。
捨て方
| 種類 | 出し方 |
|---|---|
| 家具・布団など大型のもの | 市区町村の粗大ごみ。申し込み制で、手数料は市区町村が定める。自分で処理施設へ持ち込める市区町村もある |
| エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(乾燥機) | 家電リサイクル法の4品目。粗大ごみに出せず、販売店か指定引取場所へ。リサイクル料金と収集運搬料金がかかる |
| パソコン | メーカーの回収(PCリサイクル)か、市区町村の小型家電回収 |
| 仏壇・遺影・人形 | ごみとして出せるが、寺院や仏具店の供養・引き取りを使う人もいる |
| 薬品・スプレー・消火器 | 市区町村の案内に従う。消火器は販売店・指定引取窓口 |
業者に頼むとき
家庭から出るごみを収集運搬するには、市区町村長の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です(廃棄物処理法7条)。産業廃棄物の許可や古物商の許可だけでは、家庭のごみは運べません。許可のない業者に頼んで不法投棄されると、依頼した側も責任を問われることがあります。
- 見積もりは複数の業者から、現地を見てもらって取る。
- 内訳(人数、車両、処分費、オプション)と、当日の追加料金の条件を書面で確認する。
- 許可の有無を聞く。市区町村の許可業者一覧で確認できる。許可を持たない業者は、許可業者と提携して収集運搬する形をとることが多いので、その場合は提携先も確認する。
- 買い取れる物があれば、片付け費用から差し引いてもらえることがある。
- 「遺品整理士」は民間の資格で、法律上の許可とは別のもの。
業者を比べたいときは、複数の見積もりをまとめて取れる窓口があります。
片付けずに手放す方法もある
家財が残ったまま買い取る業者もあります。片付け費用をかけてから売るのと、残置物ありで買い取ってもらうのと、どちらが手元に残るかを比べます。解体する場合も、解体業者が家財の処分を引き受けることがあります(処分費は別途)。
出典:環境省「家電リサイクル法」「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」、法務省「自筆証書遺言書保管制度」、民法921条・1004条(確認日 2026年9月18日)
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